我は阿呆なり!〜恋愛劣等生であれ〜
午後からの入学式はひどくこざっぱりしていた。3クラスしかないのだ。

僕の学校は1組が特別進学クラス、2組と3組が標準クラスだった。
僕は燕子花高校の特進を受けてもおそらく受かっていたが、特進は前期選抜でしか募集がなかったので受けられなかった。そのかわりに櫻葉高校を受けた。ちなみに櫻葉高校は附属中学校もあり、僕は受験したがその時も落ちた。

しかし、実力がどうであろうと校内では燕子花特進ではないので、僕は下っ端なのである。特進と標準の差は、僕が思っていたよりもずっと広いことを僕が知るのはそう遠くない。

首席はもちろん特進生だった。


くっそ、僕も燕子花特進を受けていれば僕が首席だったかもしれないと思う自分に気づかないふりをして、帰り道を急いだ。
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