好きになっちゃダメな人。
――――
あれから家に帰って1人でいたら
色々思い出してまた泣きそうになった。
けれどその後金髪の男の人を思い出すと
なんか心がジーンとした。
また、会いたいなぁ。
そう思ってる自分がいる。
なんてったって彼は私を救ってくれたヒーローだから。
「......ずっ。すず。聞いてる?」
「へっ...?」
はっ、と顔を上げると目の前には佐野。
「HR終わったよ。
ぼーっとしてどうしたのなんかあった?」
ぼーっと昨日の事考えてるうちに
HR終わってたみたい。
「ううん。なんもないよ。大丈夫。」
「そっか。じゃあ、明日ね。」
龍くんと一緒に帰ってく後ろ姿に手を振りながら、
私も下駄箱に急ぐ。
今日、また、会えたりしないかな。