好きになっちゃダメな人。
その時だった。
「おい、てめぇなにしてんの?」
聞き覚えのある声だった。
ゆっくり顔を上げたら
予想どうり“金髪”のヒーローがいて。
「さっさと手ぇ離せ。
殴られてえの?」
ドスの効いた声でヒーローが言う。
「お前っ....まさか、佳山潤也....?」
「だったらなに?
殺されてえの?」
「す、すいませんでしたぁっ......」
そう言って男が逃げ出す。
私の目の前にはキラキラ光るヒーローがいて。
もう一度会いたかったヒーローがいて。
私はまた、“金髪”のヒーローに助けてもらった。