好きになっちゃダメな人。
しばらくすると繁華街から一転して
住宅街になった。
そのうち1軒のアパートの前で立ち止まった。
鍵を開けて中に入り、
リビングのソファーに座らせてくれた。
「ちょっと電話してくるから待ってて。」
声が出なくて無言で頷く。
なんかされたわけじゃないけど、
すごいショックが大きい。
ほんとに怖かった。
目を閉じると涙が溢れてきた。
もしあのまま誰も来なかったらと思うと
どんどん涙が出てくる。