-夏の想い出-
番外編 -もう一つの影-
これは、2人が出会って間もないころのお話―――――。
「えっと...颯人君、でいいの?」
友達の紹介で出あった女の子、由梨ちゃんに俺は
(可愛い…)
一目ぼれしてしまった。
「う、うんっ!じゃあ、由梨ちゃん...かな?」
「ふふっ、由梨でいいよー」
その姿、声、仕草、すべてが愛おしい。
はっ
いけない、またいつもの癖で"自分のモノ"にしようとしてしまう。
しかもあってすぐの人に。
「こっ、今度ゴハン行かない?俺のおごりでいいからさ」
「わ、いいの?嬉しい!行こうっ」
でも、浮かれるのもつかの間、衝撃の告白。
信じたくなかった。
「――――――えっ、由梨って男だったの?!」
「うん、本当は(由兎っていうんだ。秘密ね」
「かっこいい名前ー!!」
笑って見せたけど、本当は泣きたかった。
まさか、男だなんて...
本当、嫌になっちゃうな。
まぁ、これからは友達としていても...いいかもな。
「――――――なんてな、」
「ん?颯人どした?」
「るせー」
「はぁ!?何よそれ!」
夏の想い出 番外編完
「えっと...颯人君、でいいの?」
友達の紹介で出あった女の子、由梨ちゃんに俺は
(可愛い…)
一目ぼれしてしまった。
「う、うんっ!じゃあ、由梨ちゃん...かな?」
「ふふっ、由梨でいいよー」
その姿、声、仕草、すべてが愛おしい。
はっ
いけない、またいつもの癖で"自分のモノ"にしようとしてしまう。
しかもあってすぐの人に。
「こっ、今度ゴハン行かない?俺のおごりでいいからさ」
「わ、いいの?嬉しい!行こうっ」
でも、浮かれるのもつかの間、衝撃の告白。
信じたくなかった。
「――――――えっ、由梨って男だったの?!」
「うん、本当は(由兎っていうんだ。秘密ね」
「かっこいい名前ー!!」
笑って見せたけど、本当は泣きたかった。
まさか、男だなんて...
本当、嫌になっちゃうな。
まぁ、これからは友達としていても...いいかもな。
「――――――なんてな、」
「ん?颯人どした?」
「るせー」
「はぁ!?何よそれ!」
夏の想い出 番外編完