チョコレート×キャンディ
「やっぱりキレイだよね、真奈美先輩」


私と違って、美人で明るいお姉ちゃん。

昔から、私が好きになった男の子はみんな、お姉ちゃんが好き。

お姉ちゃんのせいにしたくないけど、

どうせみんなお姉ちゃんが…

って思って、あまり告白に踏み出せなかった。


教室に着いて、番号が書いてある席に座る。


私は新垣だから2番。

千香ちゃんは相川だから1番。


だけど男の子が先、女の子が後の番号になるようになってる。

だから女の子は30番から始める。


私は32番、千香ちゃんは31番っていうふうになる。

番号順だから、千香ちゃんは私の前の席。


「そういえば、ほんとの代表の子さ…」


「う、うん…」


さっきの事情で別の人になったってやつだよね…?


「その子寝坊で遅刻して、できなかったんだって!」


「え…? 入学式を?」


「うん! ってことはだよ?」


千香ちゃん…、目が輝いてる。


…でも、入学式で遅刻かぁ…



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