チョコレート×キャンディ
へ……?



「し、白川さんなら保健室にいるよっ」


近くにいた白川さんと同じクラスの子が答える。


「またかよ……。あ、ありがと!」


顔を少し歪め、桜井君は頭を掻きながら戻っていった。


「ねぇ、あれって入学式の!」


さっきまでサッカーをしていた上級生が、桜井君を指差す。

それに気づいてないのか、桜井君は石田君と金堂君と普通に話していた。

でも周りから見ていて、真面目そうな桜井君と、危ない感じの2人。

不思議そうな視線で見ていたのは、私だけじゃなかった。






「もうビックリした! 草太君カッコイイよ〜」


私の隣で、着替えながらニヤける千香ちゃん。

体操着を鞄にしまっていた私はただただ頷く。


「次、席替えだよね? 急ご!」


時計を見て、授業開始に近いことに気づいた私と千香ちゃんは、慌てて男子が着替え終わった教室に入った。




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