チョコレート×キャンディ
「男子が着替え終わった後に入るの、抵抗あるよね……」
「わかるそれ〜。加齢臭すんだよな!」
ぐるんと後ろを向くと、千香ちゃんに話したはずの言葉に反応する桜井君。
驚いている私とドアの間をすり抜けて、いつものように男子と喋りだす。
「男の体育の後とか最悪」
「いや草太も男じゃん!」
「俺は加齢臭っつか、カレー臭?」
「意味わかんねーし、そっちのが嫌じゃね?」
桜井君の席にどんどん男子が寄ってきて、女子はその中央の集まりを見ている。
「おーい席着けー。チャイム鳴っただろー?」
ガラッとドアを開けて入ってきた先生の声を聞き、皆席に座りだす。
誰と隣になるかな?
仲良い子と近くになれるかな?
なんて、皆と同じに私もドキドキ。
先生はしわしわなズボンのポケットから、よれよれの紙を出して、教卓の上に置いた。
「んじゃ右の列から、男子はこっち、女子はこっちの紙取ってけな」
黒板に、机の位置と番号を書き始めた先生。
「わかるそれ〜。加齢臭すんだよな!」
ぐるんと後ろを向くと、千香ちゃんに話したはずの言葉に反応する桜井君。
驚いている私とドアの間をすり抜けて、いつものように男子と喋りだす。
「男の体育の後とか最悪」
「いや草太も男じゃん!」
「俺は加齢臭っつか、カレー臭?」
「意味わかんねーし、そっちのが嫌じゃね?」
桜井君の席にどんどん男子が寄ってきて、女子はその中央の集まりを見ている。
「おーい席着けー。チャイム鳴っただろー?」
ガラッとドアを開けて入ってきた先生の声を聞き、皆席に座りだす。
誰と隣になるかな?
仲良い子と近くになれるかな?
なんて、皆と同じに私もドキドキ。
先生はしわしわなズボンのポケットから、よれよれの紙を出して、教卓の上に置いた。
「んじゃ右の列から、男子はこっち、女子はこっちの紙取ってけな」
黒板に、机の位置と番号を書き始めた先生。