チョコレート×キャンディ
どうなっちゃうんだろう!?


どうしたらいいんだろう!?



すごく不安な思いが心に張り巡らされる。


――こんな人だったっけ?



そんな疑問が静かに浮かんだ。


桜井君の言葉を聞いてから、金堂君はガサガサとイスを直して、さっきまでの体制に戻した。



「……草太。それくらいに」


その言葉を金堂君から聞くと、桜井君はまた姿勢を戻した。



何もなかったみたいに静かに話を聞いて、プリントを配布されるときも、気まずくてお互い黙っていただけだった。







「新垣さん!」


委員会が終わって教室を出ようとすると、後ろから声をかけられた。


振り向くと、金堂君が走ってくる。



「あのさごめんね! 騒がせちゃって……。かなめも!」


金堂君は手を合わせた後、同じように教室を出ようとしていた石田君を引っ張ってきた。








< 43 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop