チョコレート×キャンディ
「ぃって!!」


引っ張られてきた石田君はオズオズと私を見る。


「……ごめんなさいでした」


言葉は変だったけど、予想外にちゃんとした謝りがきた。


「あ、いや……」

「ほら梨衣子もっ! ……あれ梨衣子は!?」


慌てた私の言葉を遮って、金堂君は梨衣子ちゃんを探してキョロキョロする。

だけど梨衣子ちゃんはいない。


「逃げたなアイツ……」


石田君は窓の外を見ながら、舌打ちした。


「え〜!? かなめがあんなこと言うからじゃない?」


「けっきょく俺かよ。あいつなら平気だろ」


「まっ、そうだよね♪」


頭を掻きながら呆れる石田君の言葉に、金堂君はコロッと明るい顔になった。



でも私にも気になることががひとつ。









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