チョコレート×キャンディ
「つかヤバイッ! 呼び出しくらってたんだった!!」


石田君は時計を見ながらそう叫ぶと、大急ぎで教室を出て行った。


「あっちょっと待ってよ! 僕も担任にっ」


金堂君も同じようにドアをすり抜けようとする。


「あ、草太のことは気にしないでね。梨衣子もかなめも僕も。あーなること滅多にないから!」


金堂君は振り返って私にそう言うと、石田君を追いかけていった。



私はポカーンと2人を見つめた後、ソロソロとバックを右手に持って教室を出た。


想像と違っていい人だったなぁ、あの2人。

最初のイメージでは怖い感じだったけど……。









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