フリージアとアスチルベ


「那瑠、おはよ!!」

「理湖おはよ~!!
昨日はありがとう、無事聞きに行くことができました。」

「ほんと!?
よかった~、あのあと心配で心配で...
でも連絡先交換するの忘れてたし...」


そう言われて、昨日RINEを交換し忘れたことに気付いた。

慌ててスマホを取り出し、理湖とRINEを交換すると、柊くんもスマホを持ってきた。


「那瑠、俺も交換したいんだけど。」

「もちろん。」


柊くんと交換していると、周りの子がだんだん集まってきて、クラスのほとんどの子と交換することができた。


「柊くんってほんとに人気者だよね。」

「え!?
そんなことないと思うけど...」

「わかる、気付いたら人が集まってる感じだよね。」


理湖は笑いながらそう言って席についた。
そんな理湖を見てみんな焦って座ったのには少し驚いたけど。
時計を見るとちょうどチャイムが鳴り、先生が来た。


やっぱり、暁兄ちゃんカッコいいな。


頭がいい上に教え方も上手くて、私の遊び相手だってしてくれた。
だから、試験に受かったって聞いたときは飛んで喜んだ。
でも、自分の担任になるなんて思いもしなかったんだ。

ナンデワタシノコウコウナノ...?


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