秘密の恋
教室に入り、しばらくしてホームルームが始まった。

「担任の高崎です。これから1年よろしくな!」

そう笑顔で言う先生に女の子はみんな赤くなっただろう。
私もその一人だった。

そのあと自己紹介をして、クラス委員を決めることになった。

「誰かやってくれる人いないか?」

先生がそう聞いても誰も答えない。
そのとき隣の席に座っていた石川 翔太が話しかけてきた。

「柚希やれば?」

翔太とは1年のときも同じクラスでわりと仲の良い男友達だ。
だからといってなんでそんなこと言ってくるんだろう。

「え?なんで?」

クラス委員なんてしたことがない。
前で話すのが苦手な私は今までそういうのは避けてきた。
なのに急にそんなこと言われても…
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