みんな、ときどきひとり
相変わらず、強引な2人。
わたしのことを思ってくれてるんだろうけど。
うん。そうだ。そうやって、思ってくれる人もいるんだ。
支えてくれてる人がいるって、忘れちゃいけない。
だけど、会いに行く。
そう思うと足は動かない。
だって、そんな勇気なんかない。
あったらもう行ってるよ。
わたしはこんなに意気地なしだ。
階段を見つめる。
この上に水城くんの教室がある。
上れば彼がいるのに、すぐ会いに行けるのに。
今はすごく遠い。
だけど。
「田口さん、何やってるのよ?」と、後ろから声をかけられた。