みんな、ときどきひとり

鏡台の前に座り、鏡の中のわたしを今日も見つめる。

相変わらずのつり目に、山のない胸。

身長も大きいままだし。

髪の毛も、トリートメントとかしても、やっぱり痛みはとれないし。

変わらない、わたし。

にこりと微笑んでみる。

同じように鏡の中のわたしも微笑む。

だけど、いいんだ。

これで、いいんだ。

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