みんな、ときどきひとり
「合コン?」
「実はさ、今週の土曜日にその彼と遊ぼうって言ってたんだけど。友達連れてきてもらうからさ。
まあ合コンっていう人数でもないけど」
「うーん」
「いいじゃん。優菜、絶対年上が合いそうだしね!」
美和子が言う。
「うん。たぶんかっこいい友達多いと思うよ」
全然乗り気じゃないわたしに気づきもしないで、2人で盛り上がってる。
だけど、思うんだ。
わたしは、合コンとかで出逢うんじゃなくて、学校とかバイトとか、そんな自然な出逢いで恋に落ちて付き合いたい。
なんて言うと、また2人に夢見すぎとか言われてしまうに決まってるから何も言えなくなる。
どうせわかんないんだ、2人には。