【完】君を振り向かせるために



「先輩取れました!……先輩?」



「…あ、うん。ありがと」

 


若葉ちゃんを意識しすぎて声をかけられているのが気づかなかった




「先輩顔赤いですけど大丈夫ですか?熱あるんですか?」



「―っ!!だ、大丈夫だよ」



「そうですか…?では遅れちゃうんで私は先行きますね」




そのままタッタッタと教室に行ってしまった



でもその方が丁度いいのかもしれない




「はぁ、ほんとに…天然め」




顔が真っ赤だから




それから俺も教室に行って


貰ったクッキーはお昼に屋上で堪能した



< 9 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop