幸せって、なに
「私、やっぱり高校行かないで働くよ。
今だって頑張ってアルバイトしてるけど
お給料少ないし。
お母さんが何と言おうと就職するからね。」
必死で訴えた。

「アルバイトって?
美沙希、働いてるの?
何のアルバイトしてるの?」

「あ、いけない。」

私とした事が口をすべらしてしまった。
もうこうなったら隠しておけないと思って
正直に言う事にした。

「新聞配達してるの。
一ヶ月目を迎えたところ。
怒らないでね。
何とか助けたかったの。」

「美沙希にまで心配かけて、
駄目なお母さんね。
ありがとう。」
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