幸せって、なに
 「美沙希は就職かあ。
いいなあ勉強しなくていいんだから。」
羨ましそうに言うまみ。

「それはそれで大変よねぇ。
希望のところに就職出来ればいいけど。
どんな仕事したいの?」
亜里紗が真面目に聞いた。

「まだ何も決めてないの。
進学を辞めたのを決めただけで。」

「まだ焦らなくていいよ。
でも偉いよ美沙希は。
私なんて家の為に
犠牲にはなりたくないもん。
思いっきり不良になってしまいそう。」
カオリが笑いながら言った。
< 112 / 203 >

この作品をシェア

pagetop