幸せって、なに
僕は家を出てマンションを借り
友華と自由に会えるようにした。

「結婚したい。」と告白され
迷いもなく離婚した。

だが、離婚成立後しばらくして
友華は別れを切り出した。
僕は訳が分からなかった。
友華と結婚する為に離婚したのに
別れ話を持ちかけられるなんて
夢にも思わなかったからだ。

友華は言った。
「そんな簡単に女を乗り換える男なんて最低。
今度また捨てられるのは私だわ。」

「友華だからそうしたんだ。
もう他の女は目に入らない。行かないでくれ!」
そう言ってすがった手を振り払い、
ドアを開けて出て行ってしまった。
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