幸せって、なに
すると思いも寄らず抵抗してきて
肩透かしを食らいあきらめようとした瞬間、
両手を肩に回して抱きつき
背伸びしてキスをしてきたので
そのままべッドに倒れ込んだ。

それからは、
ほぼ毎日マンションに来ては合い鍵で開け、
中で食事の仕度をして待っていた。

その時の僕は、
ただ癒されたかったので相手は誰でも良かった。

だから愛がなくても抱けたし、
部屋に来られるのも嫌じゃなかった。

だが、半年位経って、
こんな生活が耐えられなくなり黙って引っ越した。
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