幸せって、なに
美沙希に新聞配達までさせてしまって
本当に駄目な母親です。

この一週間色々考えました。
何とかするいい方法を。

そして出た答えが、
お母さんが死んで美沙希が保険金を貰うという事でした。

わずかだけど、
この中からおばさんに返済して
残りは美沙希のこれからの為の資金として
使ってください。

天国(行けるかな?)から
美沙希の事ずっと見守っています。

封筒の中にあるもう一枚の紙は生命保険証券で、
受取人は美沙希になっていた。

「こんなの要らないよー。
お金なんかあったって
お母さんが居なきゃ全然嬉しくないよー。」

また涙があふれてきた。
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