幸せって、なに
「何か手伝う事やして欲しい事があったら
遠慮なく言ってよ。
その為の親友なんだから。」
カオリが言った。

「うん、ありがとう。」

「今度、美味しい物食べに行こうよ。
体力つけなきゃ看病も出来ないよ。」
亜里紗が明るく言った。

「うん、ありがとう。」

何を言ってもこの言葉しか返ってこず、
魂が抜けたような美沙希を
どうしてやる事も出来ない三人は途方に暮れたが、
時間が少しは解決するんじゃないかと
取り敢えずは待つ事にした。
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