幸せって、なに
「そうよ、
あの花私達が持って行った花よ。」
「あらあら、
片付けもしないで何処に行ったのかしら。」

花を拾って、かけらを片付けながら

「さっきの続きだけど、
親しくしているんだったら
そんな意地悪しないんじゃないの?」
「それがね、復讐する為に
わざと元山さんが近づいたんですって。」
「ふ、復讐って。及川さん、何をしたの?」
「奥さんの方じゃなくて、旦那さんの方よ。」

そこまで言って不安が頭をかすめた。

「今までの話、美沙希ちゃん聞いてたんじゃ。
だから持ってた花瓶と花を落として
走って行っちゃったのよ。」
「大丈夫かしら。」

「まさか、そんな事はないわよね。」

村山さんのひとことで
近所の人達は不安になり足がすくんだ。
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