幸せって、なに
「本当に改心してくれたのね。
もっと早くに聞いていれば
あんな事しなかったのに。
よりによって車が来た時に
飛び出してしまうなんて。
裏切られた事への悲しみと憎しみ、
被害を受けた母と自分の仕返し、
ただそれだけが頭の中で大きくなっていた。」
美沙希は手を見て怯えた。
娘はその手を優しく両手で包み
「きっと、まきえがひとりで寂しいから
おばあちゃんを迎えに来たのよ。
優しくなったおばあちゃんをね。」
涙で滲んだ顔に笑みを浮かべながら続けた
「美沙希ちゃんは悪くない。
だから何も気にする事はないのよ。」
もっと早くに聞いていれば
あんな事しなかったのに。
よりによって車が来た時に
飛び出してしまうなんて。
裏切られた事への悲しみと憎しみ、
被害を受けた母と自分の仕返し、
ただそれだけが頭の中で大きくなっていた。」
美沙希は手を見て怯えた。
娘はその手を優しく両手で包み
「きっと、まきえがひとりで寂しいから
おばあちゃんを迎えに来たのよ。
優しくなったおばあちゃんをね。」
涙で滲んだ顔に笑みを浮かべながら続けた
「美沙希ちゃんは悪くない。
だから何も気にする事はないのよ。」