幸せって、なに
父も娘も涙顔で祈った。

「美沙希は本当は優しくて純粋ないい子なんだ。
それはお父さんとお母さんがよく知っている。

人間だから間違う事だってあるだろう。
お父さんは選択を間違えた。
お母さんもおばさんも。

だけど悔い改めてやり直せるんだよ。
生まれ変われるんだよ。」

「お父さん…。」

美沙希はお父さんの言葉を何回も噛み締めた。
めげそうな冷えていた心が
温まっていくのがわかった。
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