幸せって、なに
「及川って女だろ。
真面目そうにしてても
内面じゃ何考えてるのかわからないもんだよな。」

三年の男子が怯えたポーズで話し合っている。

「あんた達、美沙希の事知らないくせに
ごじゃごじゃ勝手な事言うんじゃないよ。

美沙希はそんな事出来る子じゃないんだから。
本当に背中押したところを間近で見たの?
まさか予想でそんな事言ってるんじゃないでしょうね。」
カオリが睨んだ。

「間近じゃないけど…
あれは、絶対押してたさ。
お母ちゃんも納得してたし。」
突っ込まれてさっきまでの自信が少し揺らいだが
ハッキリ言った。
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