幸せって、なに
それに乗ってきたのが友華だった。

見事な芝居だったよ、
すっかり騙された。

俺のマンションを出て
元山の家に直行した友華は
涙ぐみながら言ったそうだよ。

『半額でいい』って。

女って分からないね。

そして、
傷心の俺に近づいたのが元山の娘だった。

半同棲生活をしていた半年程は、
元山のおばさんが美沙希を子守りしてたんだってね。

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