幸せって、なに
俺は美世子と美沙希を
世界中の誰よりも必要としているし、
一番愛している。

遠回りしたけれどやっと気づいたよ。」

その時、

母の手が父の手を柔らかく握り返した。

「美世子!」

父は母の手を両手で握り、
何度も何度も名前を呼んだ。

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