幸せって、なに
美沙希は困惑した。

寝室のじゅうたんを取り替えたこの家で
父と一緒に
母を待っていたかったのだ。

だが、折角軌道に乗ってきた仕事を
辞めてとも言えないし、

亜里紗やカオリ、まみとも離れたくなかった。

悩み、考え、そして話し合いの結果、

美沙希は父の住んでいたマンションに
引っ越す事にした。

やっと出会えた父と離れて
ひとりでここに残るのが嫌だったから。
母もきっと賛成してくれるに違いないと思ったから。
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