幸せって、なに
 「美沙希ー!
早くしないとご飯食べる時間なくなっちゃうわよ。」

「わかってるけど髪の毛決まらないんだよね。」
ワックスをつけヘアアイロンで巻き髪にしようと必死なのに
うまくいかなくて
いらつき気味に答えた。

「まだ中学生なんだから
おしゃれより勉強に身を入れる時期でしょう。
ほんとにもう。」

あきれ顔になったところに
美沙希がキッチンにやってきて言った。

「今時は小学生だってこれ位の事やってるよ。
お母さんの時とは時代が違うのよ。」

「いいから食べなさい。冷めちゃうわよ。」

悔しいがうまく言い返す言葉が見つからず
こう言うしかなかった。





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