幸せって、なに
「美沙希なんだな。
お父さんだ。元気だったか。」

「お、お、お・と・う・さん?」
驚きのあまりやっとの事で声になった。

「許しておくれ。
今まで勝手な事をしたと反省しているよ。
すまなかった。
お母さんにも話したんだが、
三人でまた一緒に住まないか。
今度こそ楽しく暮らそう。
なあ、美沙希。」
必死に謝り必死に訴えていた。

「お母さんとは何回か電話で話し合ったのね。」
夜の秘密の電話がお父さんかどうか確かめたかった。

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