幸せって、なに
「行って来まーす。
ハムなくても美味しかったよ。」
「ありがとう。
気をつけて行ってらっしゃい。」
玄関まで美沙希を送り出した後、
母は仕事に行く為急いで仕度をした。
自転車で十五分のところにある
人気のパン屋さんに勤めていて、
二年目を迎えたところだった。
「ここのクルミパンが一番美味しいわ。
以前ね、
スーパーの中のクルミパンを買ったんだけど
パンがね、ちょっと塩味なの。
ここのはほんのり甘いでしょ。
私、甘い方が美味しいと思うのよ。」
毎日焼き立てのパンを買いに来る
向かいのマンションに住んでいる主婦が言った。
ハムなくても美味しかったよ。」
「ありがとう。
気をつけて行ってらっしゃい。」
玄関まで美沙希を送り出した後、
母は仕事に行く為急いで仕度をした。
自転車で十五分のところにある
人気のパン屋さんに勤めていて、
二年目を迎えたところだった。
「ここのクルミパンが一番美味しいわ。
以前ね、
スーパーの中のクルミパンを買ったんだけど
パンがね、ちょっと塩味なの。
ここのはほんのり甘いでしょ。
私、甘い方が美味しいと思うのよ。」
毎日焼き立てのパンを買いに来る
向かいのマンションに住んでいる主婦が言った。