幸せって、なに
「私だってうなされる位悩んでいるわ。
親子で何という事をしてくれるのかしら。
とにかく合わせて二百五十万円払ってちょうだい。
それだけよ。」

もう何を言っても駄目だと思った。
少しずつでも払っていきます。
と、約束して家を出た。

おばさんの、
うなされる位悩んだという言葉が
心に刺さった。

やっぱり私達親子が悪いんだ。
働いて弁償するしかないと思った。

その日の夜、
元山さんとの触れ合いや
世話になった事柄が次々頭に浮かんできた。
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