一番星
 
黙り込むあたしに、担任は容赦なかった。



「26点……よね?」



気まずい雰囲気の中、あたしはゆっくりと頷いた。



「ぷっ。」



………え。


ちょっと……そこ笑うとこ?



と不思議に思い、担任の表情を見たがちっとも笑っていない。



そういえばさっきの声は、後ろから聞こえたかも…。



そう思い、後ろを振り向くと――…
 
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