エリート同期は意地悪がお好き
7.婚約者は憂鬱
…司が好きだから、傍にいたいから、司の素性を受け入れた。…でも、まだ実感は沸かないし、次期社長夫人なんて、柄じゃない。
…私は私だ。…だから、やっぱり、躊躇ってしまう自分がいる。
『朱莉は今のままでいい』
そう言ってくれたけど、この会社のトップに立つ司の隣に、堂々と肩を並べて歩いていく自信なんてない。
…あ〜、私はどうしたらいいんだろう。
…司に貰った婚約指輪を眺めながら、溜息をついた。
「…溜息ついてると、幸せが逃げますよ」
「…え?」
自販機の横の椅子に座っている私の後ろから、
そんな声が聞こえて、私は振り返る。
…スラっとした体型、180センチ以上はあるであろう長身。スーツがよく似合ってて、メタルフレームの眼鏡から、二重で、笑うと垂れ目になる、可愛い目を覗かせてる。
…ところで、貴方は、どこの部署の方ですか??
…私は私だ。…だから、やっぱり、躊躇ってしまう自分がいる。
『朱莉は今のままでいい』
そう言ってくれたけど、この会社のトップに立つ司の隣に、堂々と肩を並べて歩いていく自信なんてない。
…あ〜、私はどうしたらいいんだろう。
…司に貰った婚約指輪を眺めながら、溜息をついた。
「…溜息ついてると、幸せが逃げますよ」
「…え?」
自販機の横の椅子に座っている私の後ろから、
そんな声が聞こえて、私は振り返る。
…スラっとした体型、180センチ以上はあるであろう長身。スーツがよく似合ってて、メタルフレームの眼鏡から、二重で、笑うと垂れ目になる、可愛い目を覗かせてる。
…ところで、貴方は、どこの部署の方ですか??