エリート同期は意地悪がお好き
俺の言葉に、嬉しそうに頷いた優は、昔みたいに、俺の頭をぐしゃぐしゃにした。

「てめぇ!何しやがる」
「本当、司は苛めがいがあります」

「ざけんな」
「…楽しみにしてますよ」

「・・・うるせえよ」

…こんなにイイ男、どこ探しても、そうはいない。

それなのに、なぜ、女の一人も出来ないのか?


「・・・何でかって?そりゃあ、誰かさんに似て、好きな子は苛めてしまうんですよ、相手がそれに耐えられないらしいですよ」


…と言う事らしい。

「・・・じゃあ、またな」
「ええ、しばらく、仕事に励んできますよ」

そして、俺達は別れた。

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