エリート同期は意地悪がお好き
・・・着いた所は、メッチャ高そうな高級マンション。オートロックで中にはロビーがあり、管理人が座っている。
「ここ、どこ?」
「…ん?…ここ、俺の住んでるマンション」
平然と答える司に怒りさえ湧きあがる。
…だって、私たちは同期で、しかも同じ営業部…違いがあるとすれば、エリートコースまっしぐらの司と、営業部でも、オフィスで事務しかしてない平社員の私。
・・・きっと、給料だって、雲泥の差なんだろうと、痛感してしまう。
「…司のくせに」
「…お前と一緒にすんな。仕事量が違う」
「・・・」
返す言葉もありません。
リビングのソファーに私を座らせた司は、キッチンに行く。
「コーヒーと、紅茶と、ココア、どれがいい?」
「・・・色々あるんだね」
「ん~・・・気分で飲みたいものが変わるから・・・で?」
「…あったかいココアが飲みたい」
「了解」
静かな部屋の中、私は独り、落ち込む。
家が無くなり、5年も付き合った彼氏に振られ、私はこれからどうすればいいんだろう。
考えただけでも、涙が出る。
「…ほら、これ」
ココアをいれてくれた司がスッとマグカップを差し出す。
「・・・ありがと」
私は力なく笑って、それを受け取った。
「ここ、どこ?」
「…ん?…ここ、俺の住んでるマンション」
平然と答える司に怒りさえ湧きあがる。
…だって、私たちは同期で、しかも同じ営業部…違いがあるとすれば、エリートコースまっしぐらの司と、営業部でも、オフィスで事務しかしてない平社員の私。
・・・きっと、給料だって、雲泥の差なんだろうと、痛感してしまう。
「…司のくせに」
「…お前と一緒にすんな。仕事量が違う」
「・・・」
返す言葉もありません。
リビングのソファーに私を座らせた司は、キッチンに行く。
「コーヒーと、紅茶と、ココア、どれがいい?」
「・・・色々あるんだね」
「ん~・・・気分で飲みたいものが変わるから・・・で?」
「…あったかいココアが飲みたい」
「了解」
静かな部屋の中、私は独り、落ち込む。
家が無くなり、5年も付き合った彼氏に振られ、私はこれからどうすればいいんだろう。
考えただけでも、涙が出る。
「…ほら、これ」
ココアをいれてくれた司がスッとマグカップを差し出す。
「・・・ありがと」
私は力なく笑って、それを受け取った。