エリート同期は意地悪がお好き
振り返った先には、専務秘書をしている佐々木希(24)がいた。
…仕事の関係で、何かと専務室に行き来している俺は、佐々木と話をする機会も多い。
「…馴れ馴れしいな」
最初の頃は、俺を苗字で呼んでいた佐々木だったが、最近突然下の名前で俺を呼ぶようになった。
…俺としては不本意だ。
大して仲がいいわけじゃない。そんな相手から、下の名前で呼ばれるのは好きじゃない。気の許せる相手じゃなかったら、嫌なのだが。
「いいじゃないですか!ほとんど毎日顔合わせてるし〜。私は、司の事好きですし〜」
「…あのな?俺はお前より先輩なんだよ。呼び捨てにされる覚えはない。それに、俺は佐々木の事は、後輩、専務秘書だとしか思ってない」
…軽々しく好きだの言われるのは嫌いだ。
俺は朱莉以外眼中にない。
「もぅ、冷たいですね〜。で、も。
そんな司も好きです〜」
そう言ってニコッと微笑むと、佐々木は俺に手を振って、エレベーターに向かって行った。
…仕事の関係で、何かと専務室に行き来している俺は、佐々木と話をする機会も多い。
「…馴れ馴れしいな」
最初の頃は、俺を苗字で呼んでいた佐々木だったが、最近突然下の名前で俺を呼ぶようになった。
…俺としては不本意だ。
大して仲がいいわけじゃない。そんな相手から、下の名前で呼ばれるのは好きじゃない。気の許せる相手じゃなかったら、嫌なのだが。
「いいじゃないですか!ほとんど毎日顔合わせてるし〜。私は、司の事好きですし〜」
「…あのな?俺はお前より先輩なんだよ。呼び捨てにされる覚えはない。それに、俺は佐々木の事は、後輩、専務秘書だとしか思ってない」
…軽々しく好きだの言われるのは嫌いだ。
俺は朱莉以外眼中にない。
「もぅ、冷たいですね〜。で、も。
そんな司も好きです〜」
そう言ってニコッと微笑むと、佐々木は俺に手を振って、エレベーターに向かって行った。