おわりの音が響いた
「わたくしがサダメ様を手にかけるだなんて、恐ろしい」
「いいから来なよ、そこにいたら触れれないだろ」
上体を起こし手招きセツナを呼び寄せた。
二人してベッドに座り向き合うもすぐにサダメがセツナの膝に頭を乗せた。
「兄上の臭いがする」
「盗み聞きしてたお仕置きですよ」
「罰が重すぎる。僕の臭いに染まるまで帰れないよ」
「それはできませんよサダメ様」
「セツナは僕には冷たい」
「兄様が寂しがりますから」
「兄上が嫉妬するの間違いでしょそれは」
床に届くほどの長い髪を手に絡め、サダメは愚痴っぽくつぶやいた。
「早く切りなよ」
「兄様が悲しみますよ」
「僕の前で兄上の話はしないで」