『短編』恋する街角
 

『それにしても、カップルが似合うよね、この街。』


『本当。由香里も、彼氏と来ればいいのに。』


由香里には付き合って1年の彼氏がいる。


彼氏は同じ高校のサッカー部で、彼氏の部活がある日曜日はわたしと一緒にこうして街に出て遊んでいる。





『よし。今度、彼氏とココに遊びに来よっと。』


由香里がアイスクリームのコーンを包んでいた紙をゴミ箱へ捨てながらそう言った。


『わたしもいつか彼氏が出来たら絶対にココに来たいな。』


手に持ったままのアイスクリームがまた溶けそうになり、わたしはもう一度慌てて頬張った。
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