君はHERO


高校へ入り体調も少しずつ良くなってきて、
とうとう一学期の5月にクラスに入れるようになった。


教室に入ったらとてもザワザワしていた。

それもそのはずだ。

高校へ入ってから初めての学校。
入学式や入ってすぐのオリエンテーションにも参加してないので、クラスの人とは初対面なのである。



「ねぇねぇ君、誰?」

最初に声をかけてくれたのは、前の席の
平塚紗綾(ヒラツカ サアヤ)さんだった。

「あ…えっと、岡田唯未(オカダユイミ)です…!」

「岡田唯未ちゃんかー、これから宜しく!あ、ってか、なんで今まで学校に来なかったん?」

「私、生まれつき体が弱くて…数日前まで病院に居たので…」

「なるほどねー、まぁ取りあえず分かんない事あったら聞いてね!」

「あ、はい!ありがとうございます!」

「敬語じゃなくていいんだよー?笑」

「あ、はい!」


平塚紗綾さんか…元気だし、物凄くいい人だったな〜…
< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop