それは危険なラブミッション

「それなら待つよ」

「疲れてるなら、早く帰った方がいいわ」


ルイに待たれていたら、気が気じゃない。
おちおちレジの締めなんてやっていられやしないのだ。


「俺は言い出したら聞かない性質なんでね」


……それはよく知ってる。
これまでの全てがそうだと言ってもいいくらいだ。


「じゃ」

「あっ、ちょっと!」


私の静止はまるで無視。
ルイはさっさと後部座席に乗り込んでしまった。

……本当に勝手な人だ。
呆れながら、お店に一旦戻ったのだった。


< 119 / 368 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop