それは危険なラブミッション
「それなら待つよ」
「疲れてるなら、早く帰った方がいいわ」
ルイに待たれていたら、気が気じゃない。
おちおちレジの締めなんてやっていられやしないのだ。
「俺は言い出したら聞かない性質なんでね」
……それはよく知ってる。
これまでの全てがそうだと言ってもいいくらいだ。
「じゃ」
「あっ、ちょっと!」
私の静止はまるで無視。
ルイはさっさと後部座席に乗り込んでしまった。
……本当に勝手な人だ。
呆れながら、お店に一旦戻ったのだった。