それは危険なラブミッション
「――そ、そうだよね」
借金帳消しに、僅かながらも光が射し込んでいるのだから。
思った以上にトントン拍子に進んでいることを喜ばなくては。
「次に会う約束は?」
「来週、お店が休みのときにどこかに出掛けようって言われてる」
「すごいじゃない、莉夏!」
肩先を夕菜に軽く叩かれた。
身構えていなかったせいで、思った以上に身体が揺さぶられる。
それを見て、夕菜は「大袈裟ね、莉夏ってば」と笑ったのだった。