それは危険なラブミッション
私らしいなんて、ちょっとひどいと思う。
それじゃ、私がいつもいつもお腹を空かせてグウグウ鳴らしているみたいだ。
かといって、言い返すにしても私のお腹の音の罪は重い。
「何か食べるとするか。実は、俺も夕飯はまだなんだ」
「ルイも食べてなかったの?」
「株主総会の後も役員たちと缶詰状態だったからな。ところで、ということは、莉夏は店を閉めてからずっと下で待っていたということか?」
変なところに気付くのはやめてほしい。
「……悪い?」
ルイの真似をして答える。
「いや、悪い気はしない」
ニヤリと笑った。
「ただ、夜遅くに一人でふらつくのはよせ」
「うん、分かった。……ありがと、ルイ」
「何の感謝だ」