それは危険なラブミッション
Mission4
①幼馴染の再会
翌朝、私を目覚めさせたのは、携帯の着信音だった。
まだ半分眠ったような状態。
目もほとんど開かないまま、手探りで携帯に応答する。
「……はい」
『なぜ勝手に帰った』
その声が、一気に私を眠りから呼び覚ます。
目覚まし時計よりも効果絶大。
心臓のみならず、全身の細胞がドキンと脈打ったようにすら感じた。
「お、おはよう、ルイ」
起き上がって、ベッドの上で行儀よく正座。
目をこすって、携帯を耳に押し当てる。
『おはようじゃない。なぜ起こさない』
「だって、よく眠ってたから」
『よく眠ってなどいない。ちょっと目を閉じていただけだ』
そんなに強がらなくてもいいものを。
ついクスッと笑ってしまう。