それは危険なラブミッション
『それに、莉夏も抱き損ねた』
「――っ」
ルイが直球で言うものだから、言葉に詰まる。
一瞬で浮かんだ二人の淫らなシーンは、朝の爽やかさには不釣り合い。
すぐにでも揺らぎそうな意思で、それを何とか跳ね除けた。
『また、2~3日中に連絡する』
「うん……」
待ってるなんていう、私に似合わない可愛いセリフを飲み込む。
ルイは今日も忙しいに違いない。
最後の方は慌ただしく電話を切ったのだった。