それは危険なラブミッション

「……あまり心配させるな」


ルイの反応から、叱られると咄嗟に思っただけに、その言葉は意外だった。


「……心配、してくれたの?」


ついさっきのルイの慌てぶりを思い出して、胸が熱くなる。

今でこそ、いつものルイの表情に戻っているけれど、さっきの険しい表情といったらなかった。
よくよく見てみれば、ルイは左右の足に別々の靴を履いていた。


「ルイ……靴……」


足元を指差すと、ルイは片方の眉を吊り上げた後、恥ずかしそうに私から目を逸らした。


「莉夏がシャワーを浴びてるところだと言われたからだ」


――シャワー!?
私が……?

慌てていた理由を知って胸が熱くなる。
私を取り戻しに行こうとしていただなんて。

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