それは危険なラブミッション

部屋に着くと、ルイは私の手を引いたまま、真っ直ぐベッドルームへと向かう。

明かりが落ちたままの薄暗い部屋に入ると、後ろ手で閉めたドアに私を押し付けた。
近づくルイの顔。


「どんな邪魔が入ろうと、今夜は途中で止めたりしない」


吐息を感じるほどの距離で囁く。
火傷しそうなくらいの熱い視線。
見えない糸に縫い付けられてしまったかのように、ルイから目が離せない。


「莉夏の不安を全部拭ってやる」


そう言うなり、唇が落ちてきた。
ここへ辿り着く間に上昇し続けた身体の熱が、ルイの体温と重なって、更に上がって行く。
優しいキスを繰り返しながら、器用に私の服を脱がせる。
一糸纏わぬ姿になった私を、ルイはそっとベッドに横たえた。


「覚悟はいいな?」


小さく頷く。
覚悟もなにも。
私には、もうルイしか見えてない。


「莉夏は誰にも渡さない。俺も、莉夏以外のものにならない」


ルイの想いと私の想いが重なる。
それは、この胸に抱えきれなくて、どんどん溢れていく。

触れ合う先から愛しい。
焦れるほどの繊細なルイの指先に、唇から吐息が漏れた。


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