それは危険なラブミッション
なんて最低の女だろう。
自分で自分が嫌になる。
ルイに悲しい顔なんてさせたくなかったのに。
自分の気持ちと真逆のことを言わなければならないことが、これほど辛いことなんて。
「……分かった。好きにしてくれ」
ルイの言葉を受け止めるほどの強靭さは、私の精神力になかったらしい。
軽い眩暈を覚える。
それでも、必死に足を踏ん張った。
「ただし、俺もやりたいようにやる」
意味のとりかねない言葉を残してルイが去ると、身体から一気に力が抜けて、その場に座り込む。
唇に残ったルイの熱が愛しくて、そっと指先を当てると涙が溢れた。